不要記事がブログにあるとサイト全体の評価が下がる為、ブログ開設から1年経過した場合や、サイト内の記事が100を超えたあたりから記事のメンテナンスをする必要が出てきます。
不要記事や出来損ないの記事、旬を過ぎた記事はリライトや追記、または削除、非公開など対策を取る事でサイトの評価をあげましょう。
不要記事とは
サイトの色に合わない記事
専門ブログであれば、例えばサイト内の記事が「金魚」にまつわるものが多くを占めている様なブログである場合、金魚に関する内容はもちろん、エサや飼育方法、病気対策、またはちょっと違った角度でいくと熱帯魚に関する話しなどはサイトにマッチしていると言えます。
ですが、そんなブログの中に一つだけ「お酒」に関する記事が混じっている場合、この「お酒」の記事はサイトにマッチしない記事であると判断され、サイトの評価が下がるというものです。
読み手のニーズを満たしていない記事
「金魚の飼育方法と、金魚の大きさに合わせた水槽選び」というタイトルの記事であれば読者が求めている回答はもちろん「飼育方法」と「どのような水槽を選べばよいか」ですが、その答えが全く得られない内容であれば、この記事は読者のニーズを満たしておらず、結局サイト全体の評価を下げる一因となるでしょう。
こういった場合は記事をリライトしてタイトルと内容をマッチさせる事で改善していきます。
旬を過ぎた記事
今年のランキングを知りたいのに去年のランキングを紹介しているような場合も不要記事に該当するでしょう。
この場合も今年向けにランキングを作り直した上で追記、リライトまたは削除(非公開)を行います。追記にするかリライトにするかはその記事の内容によって異なります。
雑記ブログ内の不要記事を探す準備
雑記ブログの場合テーマが様々な為、アクセス解析でPV数が多い記事はニーズがあるという大雑把な仕分けができますが、PVを稼いでくれている記事以外で、どの記事が不要記事にあたるのかを判断するのは難しいかもしれません。
ですのでサイト全体の評価を下げているだろう記事を割り出すのにグーグルサーチコンソールを使って自身のブログ内の不要記事を見つけていきます。
公開済みの過去記事を表示させる
まずはwordpressのダッシュボードを開き、投稿一覧を選択します。
記事が並びます。表示させたい記事数を増やしたいのであれば右上の「表示オプション」タブを開いて「ページごとに表示する項目数」を増やしましょう。
下書きや非公開記事は今回精査対象にはならないので「公開済み」をクリックし、現在公開している記事を羅列させます。
古い記事のパーマリンクを調べる
公開日順に記事が並んで表示されますので、一番下の一番古い記事から見ていきます。まずは記事のパーマリンクを調べたいので、「編集」または「表示」をクリックします。
記事のURLの一番右、ここでは「post-2033」の様にpostと数字が組み合わされた文字列がありますので数字の部分をコピーするなり覚えておくなりしましょう。
このパーマリンクの一番右をサーチコンソール内で検索し、出てくる情報を元に不要記事かどうかを判断していきます。
ちなみにパーマリンク設定を変更している方はこの限りではありません。ではサーチコンソールの使い方を見て行きましょう。
サーチコンソールで不要記事を探す方法
先ほどwordpress内でコピーまたは覚えたパーマリンクを使ってグーグルサーチコンソールで不要記事の候補を見つけていきましょう。
検索アナリティクスを設定する
グーグルサーチコンソールで「検索トラフィック」から「検索アナリティクス」を開きます。
「クリック数」「表示回数」「CTR」「掲載順位」の全てにチェックを入れます。そして「日付」の下の「過去28日間」となっている部分を選択し「期間を設定」から「過去90日間」に変更します。
「クエリ」にチェックがついていますので「ページ」に合わせると各記事のURLが50行表示されます。
パーマリンク検索して記事を見つける
ここで「ctrl+f(検索)」機能でさきほどのパーマリンク一番右の数字を入力して記事を検索します。ここでは「2033」だったので2033と入力しましたが右上に表示された検索結果はゼロでした。
表示された最初の50行にある記事はクリック数や表示回数が多い記事、つまりサイトの中でPVを稼いでくれているレベルの高い記事になるかと思います。最初の50行に探している記事がなければ不要記事の可能性が出てきます。
ページ下部に行くと「表示50行」の部分があり「100行」「250行」「500行」と選択できますので500行を選択し表示数を増やします。
これで50行のURL表示から500行に増えたので、もう一度先ほどの数字を検索します。調べたいページが検索されました。すごく見づらくて申し訳ないですが、検索した結果この記事は上から55番目で、過去90日間のクリック数は20回、表示回数は486回、CTRは4.12%、掲載順位は9.4位といった結果がでました。
記事URLをクリックして詳細を確認する
ではURLをクリックして詳細を見てみましょう。出てきた折れ線グラフは過去90日間の記事のデータとなります。
グラフがしっかりと表示されていればそれなりに検索されている記事かもしれません。ですが各グラフが途切れ途切れであったり地面を這いつくばる様なグラフだったりした場合は不要記事候補となります。
この「2033」の記事詳細でいうと緑の線「掲載順位」が途中切れていたりします。その他の青、赤、オレンジの各折れ線グラフも底辺にあるように見えます。
クエリを確認して削除するかを判断する
どのようなワードでこの記事が検索されているかを確認する為「ページ」に合わせていた箇所を「クエリ」に戻してみましょう。
すると以下のように検索ワードが24行出てきました。
クリック数こそゼロですが表示回数も7行目に最多で150ありますので、リライトやタイトル変更すれば良くなる可能性がありますので、ひとまず削除または非公開の対象からは一旦外しましょう。
上記の手順で順に記事を調べると不要記事が見つかる
この手順で古い記事から順に調べていくと下の画像の様な記事データが出てきます。
過去90日間で、クリック数1回、表示回数35回、CTR2.86%、掲載順位16.2位。掲載順位を示す緑の線は折れ線グラフにすらなっていないですね。
クエリを見てみると「このフィルタセットに該当するデータはありません。」
検索流入の見込みが無い記事が見つかりました。クエリもゼロで折れ線グラフも微妙な記事が不要記事に該当します。リライトや追記で内容が良くなる可能性もゼロではないですが、この記事に労力を使う時間はもったいない。
サイト全体の評価を下げていそうな記事は思い切って削除
思い入れがある記事だったりするかもしれませんが、不要記事を残しておくとサイト全体の評価が下がりPVに影響する可能性があります。サイト評価とPVを上げたいと思うのであれば思い切って削除(または非公開)にする事をオススメします。
このようにして古い記事からサーチコンソールを使って「クリック数」「表示回数」「CTR」「掲載順位」の折れ線グラフを確認したのちクエリで検索流入が見込めるかを判断し、改変可能であればリライト、追記、無理そうであれば削除(非公開)にして、サイト評価を上げていきましょう。