インド映画は好きですか?
コロナで外出自粛ムードが漂い、自宅でアマプラやネットフリックスを使って映画鑑賞している人も多いでしょう。
何を考えることもなく映画を検索していれば、有名どころの洋画やネットフリックスオリジナル映画がサジェストされます。
あなたまさか、機械的に抽出された作品から適当に映画を選んでいませんか?
そんな事だからいつまで経ってもあなたはインド映画にたどり着くことができないのです。
インド映画は親切に向こうからやってきてはくれませんよ?
自らの強い意思でインド映画を掴み取りにいかなければならないのです。
今記事は、インド映画に対する精神的な壁を取り除き、視野を広げるため集まった有志三人でインド映画を鑑賞した記録です。
ちなみに有志三人とも加入していたアマプラ内からインド映画を選び、各々の自宅で同時に視聴を開始し、ライングループにて映画の内容をツッコミあう流れです。
補足として、一人でインド映画に挑戦した場合、面白くなかった時の精神的ダメージがでかそうなので三人で観ることにしました。
ダメージ分散、リスクヘッジ超大事です。
アマゾンプライムからインド映画を選ぶ
以降はラインのやり取りも交えながら解説していきます。
色々と訳ありでグループ名は「とんこつブーメラン(仮)」に落ち着きました。
三人の中で唯一インド映画に造詣が深い「ひもき(インド映画3本経験あり)」が「LION」「マッキー」「ほっぷすてっぷじゃんぷッ!」「カンフー・ヨガ」をチョイスしてくれました。
「ほっぷすてっぷじゃんぷッ!」がちょっとエッチな雰囲気を醸し出しています。
嫁さんも一緒に鑑賞する可能性もあり、変な空気が流れたら困るので「ほっぷすてっぷじゃんぷッ!」は除外します。
まだ観てもいないのに偏見バリバリ。
なんやかんやで「マッキー」をチョイス。
偏見が止まらない。
あとなぜかこれから観ようってなってるのに風呂入りだしました。
各自インド映画「マッキー」を視聴する準備を整える
アマゾンプライムから「マッキー」を選び、再生ボタンを押すだけの状態にしておきます。
安心してください。字幕があるので大丈夫です。
0分経過:三人同時に「マッキー」再生スタート!一人だったら5分で消すかも
タイミングを合わせて三人同時に視聴を開始します。
以降はネタバレも含むかもしれないので、初見から全力でインド映画「マッキー」を楽しみたい方はページを閉じてください。
また、インド映画に対する強い偏見(主に悪いほう)により、言葉が悪くなる場面が多々ありますので、苦手な方も去ってください。
ひもき:くそ曲流れた
森下 :音楽やばいすね笑
僕 :これ3人同時に観てないと5分で消すかも
インド映画って(まだ開始5分ですが)音楽が独特なのかもしれません。
あと、世界から見たら日本人も中国人も見分けがつかないのと同じで、インド初心者はインド人の顔が同じに見えて区別することができません。
インド初心者がインド人A、インド人Bを見分ける唯一のポイントはそいつのアゴが割れてるかそうでないかです。
「インド映画は面白くない」という先入観が森下のこの発言を引き出しました。
つまり意外とおもしろいじゃん意外とやるじゃん「インド映画&マッキー」って意味です。
30分経過:いや待てなんかインドっぽいの来てるぞ!インドのくだり長くない?
ひもき:きてるぞおwww
ここでいうインドっぽいっていうのはつまり「歌」と「踊り」、ミュージカル調に発展していく様子を「インドっぽい」と呼んでいます。
インドっぽくなればなるほど我々三人のテンションが上がる仕組みになっています。
僕 :インド風のくだりなげーw
森下 :まじでくだり長いですね笑
インド映画なんだからインド風のくだりが長くても何も悪いことはありません。
僕たちは今回わざわざインド映画を選択して視聴しているのに、インドのくだりが長いって言われても「マッキー」が困るでしょう。
60分経過:要素詰めすぎ?急にハエになる主人公と拷問を受ける社長とファインディングニモ
つまりニコニコ動画の下位互換のようなことをインド映画とラインを通してやっているだけなのですが、三人でツッコミ合いながら見るのが楽しすぎてLINEに夢中になり、肝心の映画の内容がなかなか入ってきません。
ひもき:いやちゃんと見てます??
主人公が死んだかと思ったらハエに変身します。
インド映画の懐の深さがすごい。
ひもき:ハエの恋なら作者やばいて
森下 :ニモのシーンに似てるな
僕 :欲しがりすぎ映画なのか
取り入れている要素が多すぎて(主観)、観ていて気が散ってきました。
森下 :日本の転生ものはこっから来てたんだな笑
ひもき:惜しい、元祖ねこっちが
転生ものの先駆けがインド映画です。
効果音が安いラジコンの音みたいなシーンがありました。
僕 :生首w
ひもき:2000度にしろ
森下 :拷問器具みたいすね笑
社長が変な箱みたいなのに閉じ込められて、ハエにとことんいじめられています。
どんな気持ちで見ていればいいのかわからなくなってきました。
社長が裸になって逃げるシーンがあるのですが、局部を見えないように撮影するとか、そんなテクニックをインド映画はあえて使いません。
局部がでたらモザイク処理一択です。
すがすがしい選択ですね。
ひもき:インド人なのにぱいぱん
森下 :そういう文化なのかなあ
90分経過:結論、インドにはエアバックも殺虫剤もハエたたきも存在する
この段階からマッキーの結末を予想しあっていきます。
ひもき:ハエから人になる説ありますね
僕 :理不尽でも人にもどるよね、いんどなら
ひもき:インドなら
森下 :偏見すごい笑
インド映画経験者のひもきでさえ予想できない展開、さすがですね。
ここまでインド映画をみてきて徐々に脳がインドに洗脳されてきます。
ひもき:乗った飛行機爆発してビンドゥと社長死んでみんなでハエになる
僕 :インドあるある
森下 :それはカオスだな笑
ひもき:インドならなんでもありだと思ってる
僕 :インドにエアバッグあるんか
ひもき:いやインドにもエアバッグつけさせてwww
ひもき:インドにも殺虫剤ってあるんだ
インドを何だと思っているのかわかりませんが、インドにはエアバッグも殺虫剤もあります。
ひもき:魔法使い登場した
森下 :いろんな要素入りすぎて、わけわからんくなる
僕 :黒魔術で人に戻るのか?!
インド映画は最後必ず踊って終わるという根拠のない自信を持ちながら鑑賞を続けます。
僕 :ハエたたきあげたい
ひもき:インドはないもんなあハエたたき
ハエに変身を遂げた主人公を執拗に殺そうとする社長ですが、インドにはハエたたきが存在しないため、なかなか殺すことができません。
すみませんありましたハエたたきインドにも。
ここにきてようやく判明したのですが、「マッキー」ってヒンディー語でハエって意味だったようです。
字幕を見ていて判明しました。
1ミリも下調べをせず見始めた映画なので、まさかタイトルがハエって意味だったとは正直驚きです。
逆に意味を知っていたら観なかったでしょう。
インド映画は計算しつくされている。
ヒロインのビンドゥとハエが協力して社長を殺しにかかります。
いまさらですが一応説明すると、ビンドゥとハエは恋仲で、社長はビンドゥが好きです。
説明してるこっちも何言ってるかわかりません。
120分経過:
途中から急遽現れた黒魔術師でしたが、ちゃんと魔法を使えるらしく、燃やしたり魔法陣みたいなの出したりしてました。
この段階で主人公の姿はまだハエのままです。
我々三人が思い描くインド映画のラストは、「大人数」「ダンス」「音楽」です。
果たして最後はどうなるのか。
ひもき:インドゥ疑われちゃう
ひもき:ビンドゥなwww
インドインド言い過ぎて、ヒロインの名前がインドゥに変わってしまいそうでした。
ヒロインはインドゥではなくビンドゥです。
お間違いのないよう。
僕 :マトリックスw
ひもき:マトリックスみたいw
森下 :てんこ盛りすぎ
あれこのシーンなんかの映画に似てるな?ってすぐにわかるんですよインド映画をみていると。
完全にマトリックスだわってなって、早く言ったもん勝ちみたいな、途中から早押しクイズやってる気分になりました。
森下 :アクション系になってきた
僕 :文字打つの追いつかん、多すぎ色々
ひもき:なるほどね、もう読めちゃった
インド映画ってこれでもかってくらい要素を詰め込んできます(まだマッキーしか見たことないけど)。
しかしこんな混沌とした内容の中で、唯一のインド映画経験者「ひもき」は結末が読めたようです。さすが。
僕 :今度こそくるぞインド
森下 :インドこないですね、
ひもき:きたーーw
僕 :きたー!
森下 :まさかハエで踊るとは笑
インドが来る、来ないとはつまり、「大人数」「ダンス」「音楽」が始まるかどうかってことなのですが、インドが来たのは来ましたが、ハエのまま来ました。
我々の斜め上を常に行くインド映画恐るべし。
「マッキー」侮るなかれ。
初めてのインド映画「マッキー」みんなで見るから面白い!一人で観るのはちょいツライ!
ハエが踊ったあと急に終わりました。
僕 :続編あるよ
ひもき:期待しちゃってる?
森下 :続編みたいですねー笑
なんだかんだで今回はめちゃめちゃ笑ったっちゃ笑いました。
しかし問題も。
僕 :このトリオでしか見れない
ひもき:トリオって呼ぶな
ひもき:1人では見ないなあやっぱ
森下 :ソロはいけないですね
三人でチャットみたいなことしながら鑑賞したから楽しめただけであって、2時間もの時間一人でインド映画となるとハードルがかなり高いという印象です。
たぶん飛び越えられない。
ひもき:インド映画トリオ
ひもき:クラブ
森下 :募集かけますか
インド映画鑑賞クラブがここに爆誕しつつあります。
犠牲者を増やすでない。
ひもき:でもやっぱり、ゴミ映画だった
森下 :そうですね笑
何よりインド映画に触れてみるという当初の目的はしっかり果たすことができました。
今回「ひもき」にはインド映画鑑賞部の部長に就任していただきました。
締めの挨拶がまさかの音声ファイルで、最後に大爆笑して幕を閉じました。
いかがだったでしょうか。
冒頭でもお伝えしましたが、普通に暮らしていてインド映画に出会う可能性はゼロです。
自発的にインド映画に近づかないと触れられる機会は皆無。
この記事が少しでもインド映画鑑賞者の人数を増やすことに寄与できればと願っています(願っていない)