レタスを種から水耕栽培で育てる際、発芽してからどの程度の光を当てれば成長が早くなるのか気になってい他ので実験しました。
レタスは長日植物らしく、適度な暗期が必要なようだったので、夜21時〜明朝5時の時間帯に光を当てないレタス(16時間照射レタス)と一日中光を当て続けるレタス(24時間照射レタス)を各50苗ずつ用意して、成長の過程を観察しました。
播種から15日経過しましたが、個体差もありますが結論から言うと24時間照射レタスが16時間照射レタスより平均して1.5〜2倍ほど大きく成長しました。
順番に説明していきます。
目次
レタスの種を冷蔵庫の野菜室で催芽処理して発芽させる
使用したのは、100均で買った普通のサニー(リーフ?)レタスの種です。
適当なプラスチックケースに湿らせたキッチンペーパーを敷き、その上に適当に種を散りばめたのちに蓋をして野菜室に保管しておきました。
暗くて、なおかつ湿った場所で保管することでレタスの種が土の中に植えられたと勘違いして発芽してくれるらしいです。間違ってたらすみません。
次は発芽した種をスポンジ培地に播種していきます。
同条件の育苗用コンテナとライトを用意する
播種の前に育苗用のコンテナを製作しました。
蓋の裏にはLED電球を4個取り付けてあります。
中には水を入れてあり、EC値が1.3になるように大塚ハウスの濃縮液肥を入れてあります。エアーポンプを分岐させて酸素取り込んでいます。
唯一違うのは、左のコンテナのコンセントにはスマートプラグを噛ませており、先述した通り21時〜5時の間は消灯、中は真っ暗になります。
スポンジ培地をセットした発泡スチロールを浮かべて育苗を開始する
発芽した種をスポンジ培地に播種していきます。
発芽した種を水を含ませたスポンジの真ん中の切れ込みに一つ一つ植えていきます。
写真では専用のスポンジを使用していますが、100均の食器用スポンジを切ったものを使用しても全然問題ないです。
植え替えを簡単にするために専用の育苗ポットを使おうと考えていましたが、左右合わせて100個の苗分のポットがなかったので、発泡スチロールにそのまま挟めました。
発泡スチロールを養液を混ぜた水面に浮かべて育苗をはじめます。
ライトの照射時間で発芽率、成長率の違いが出てきた
10日ほど経過した頃でしょうか、徐々に成長の違いが出てきました。
左は16時間照射レタスのコンテナ、右は24時間レタスです。
写真ではちょっとわかりづらいですが、24時間光を当て続けているレタスの方が大きく育っています。
しかし、それと同時に発芽していない種も多く見受けられました。
具体的な数字いうと35/50(70%)の苗が発芽しており、残りの15個は葉が出ていない状態です。
一方左の16時間照射レタスだと成長率は24時間に劣るものの、発芽率は42/50(84%)となりました。
幼苗の段階なので、今後どのように変化していくかはまだわかりませんが、苗を大きく育てたい場合は光を当て続け、発芽率を高めたい場合は暗期を設けてあげる方が良いのかもしれません。
今後の成長実験について
徒長させずに力強く育てるには暗期を設けた場合と24時間どちらが良いのかを今後実験していきます。
また、植物育成ライトを購入したので、普通のLED電球とどれだけ成長率が変わるのかも合わせてやっていきたいと思います。
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