【水耕栽培】壁面の多段塩ビ管を支える架台を単管パイプで組む

室内の壁一面を使って、塩ビ管を使用した水耕栽培に挑戦します。
縦230cm、横320cmほどの壁に水平に並べた塩ビ管を5〜6本並べる予定なのですが、300cmほどの長さの塩ビ管と、その中の水、野菜の重さなどを考えると、割としっかりした架台を作らないといけません。
今回、運よく(?)庭に単管パイプがぶん投げられていたので、それらを加工して塩ビ管用の箱型の架台を作ります。
動画で観る場合は下記リンクから。
それではどうぞ。
目次
壁面に合わせて単管パイプをカットする
まずは単管を用意します。
水耕栽培をする部屋の壁面のサイズは縦230cm、横320cmです。
なので横用320cmの単管を4本、縦用は強度を増す為に真ん中にも入れるとして230cmを6本、塩ビ管を支持する短い単管を15本用意します。
現時点では1段に対して塩ビ管1本を設置しようと考えていますが、手前に増設していく可能性もあるかと思うので、後から拡張できるように脇の単管パイプは長めに用意します。
それでは単管をカットしていきましょう。
作業小屋に古臭い高速カッターがあったので、これを使って切断します。
後に気付いたのですが、カッターの刃が摩耗しまくっていて、刃の直径がものすごく小さくなっていました。
この状態だと単管を一回で切れないので、できることなら作業前に新しい刃に替えておくことを強くおすすめします。
上下から切るので(または下手くそだから)切断面がガタガタになってしまいます。
そうなるとサンダーでバリを取ってあげるなど、余計な作業が増えてしまいます。実際やるハメになってしまい、計25本分のバリ取りをしました。
というか、そもそも高速カッターなんてないよという方、大量切断には大変で不向きですが、パイプカッターでも切断できます。
また、単管を持ち込む場合は不可能ですが、ホームセンターで単管を購入するのであれば有料で切断してくれたりもします。
近所のホームセンターだと1カット200円でした。
カットした単管に固定ベースをはめて立てる
全ての単管パイプをカットしたので部屋に搬入していきます。
まずは縦に伸ばす単管パイプに固定ベースをはめます。
次に縦用単管に直交クランプを使って短く切った単管パイプを仮止めして「井」の字型に組んだ単管を起こします。
斜めになっている様であれば水平器を当てながら水平を取り、その後ラチェットで本締めしていきましょう。
逆サイド用に同じものをもう一組作ります。
直交クランプを使って単管を箱型に組む
次に横に伸ばす長い単管を設置していきましょう。
「井」の字型に組んだ単管ですが、壁に立てかけただけの状態だった為、作業中に一度単管が自分の方向に倒れてきて死にかけました。
作業の際は充分な注意が必要なようです。頭に直撃してたら結構やばめでした。
死にかけながらも横方向の単管を4本組みます。
塩ビ管の中央がたわんで折れたりするととんでもない事態になるので、塩ビ管の真ん中を支持できるように中央に単管を設置します。
次に、塩ビ管を設置する高さに合わせて、両脇用の短い単管を組んでいきます。
実際に塩ビ管を乗せてみて、塩ビ管自体の水平が取れていれば大丈夫です。
単管の切断面で怪我をしない様に、保護キャップを付けました。
怪我はしたくないですね。
揚水ポンプで水を循環させる
単管を使った塩ビ管用の台はこれで完成とします。
塩ビ管内の水を循環させる為には貯水タンク(の様な何か)と揚水ポンプが必要となります。
まず、床にタンクを用意し、ここに水を入れます。
揚水ポンプで一番上の塩ビ管まで水を上げ、塩ビ管内の水が一定量を超えると反対側の排水ホースから水を排出します。
排水ホースには洗濯機用の排水ホースを使用します。
排出された水は2段目の塩ビ管へ流れ込み、ここでも一定量に達すると反対側から排水されて3段目、4段目へと繰り返されます。
一番したの塩ビ管から排出された水は貯水タンクへ戻り、また揚水ポンプで一番上の塩ビ管へ上げられます。
タンクの水がなくなると水を上げられなくなるので、水の減り具合を見て、少なそうであれば貯水タンクに水を補給しましょう。
両脇の単管の長さ次第で塩ビ管の増設も可能
先ほど両脇に設置した短い単管ですが、これを長くすることで1段に設置できる塩ビ管の本数を増やす事が可能となります。
とは言っても今回は壁面を使った水耕栽培なので、収穫や野菜の手入れ、照明の当てやすさ等を考慮すると、増設できても3本あたりまでが限度かと思います。ただの想像ですが。
塩ビ管の長さは今回300cm。
30cmあたりにつき1株だとすると、3本の塩ビ管を設置すれば、1段につき30株も植えられます。
段数を増やせば60株、90株、120株と、とんでもない量の野菜を室内で栽培できそうです。
今回は塩ビ管の加工方法等ではなく、塩ビ管の台の作成のお話でした。
強度が必要だったので単管で作りましたが、もう少し小規模であれば木材やイレクターなどでも作成できますし、そっちの方が断然簡単です。
いずれにせよ、水耕栽培を始めようと考えている誰かの参考になればと。