区役所や市役所、病院などではまず発券機にて番号札を受け取ります。
その後「番号札、○○番でお待ちのお客様」など、機械の音声案内によって呼び出されますね。
発券機付きの音声案内受付の機械(正式名称は音声案内付受付順番発券機)を導入するとなると、結構な高額になってしまいます。
こんなヤツですね。
発券の機能はありませんが、手元のiphoneやipad、パソコンを使うことにより音声案内のみであれば簡単に実現できます。
お客への声がけが頻繁、または施設内が広く地声だと呼びかけがお客に届きづらい状況であれば、自作の音声案内は力を発揮するでしょう。
目次
Bluetoothスピーカーを用意する
iphoneやipad、パソコンの読み上げ、スピーチ機能を使ってBluetoothでスピーカーに飛ばしてアナウンスします。
なのでスピーカーがないと何も始まりません。
声かけ先が一方向であればスピーカー選びに気をつける点はありません。
客席の中心にスピーカーを配置するのであれば全方向対応のスピーカーが良いです。
僕はこれ使ってます。普通に音がでかい。
PC(mac)のスピーチを有効にする
macには選択部分を読み上げてくれるスピーチ機能があるので、それを使って音声案内をします。
iphoneやipadでも同じく使用したい、また、読み上げたい部分をタップのみで簡単に選択したい。
これら両方を叶える為にグーグルスプレッドシートを使います。
まずはmacのスピーチ機能を使える状態にします。
システム環境設定 → アクセシビリティ → スピーチと進みます。
“キーを押したときに選択しているテキストを読み上げる”にチェックを入れれば使用可能となります。
デフォルトだと、読み上げたい文章を選択しOptionキーとEscキーを押せば読み上げ開始となります。
デフォルトの組み合わせが好きではない(特にEscキーの場所が)ので、”キーを変更”で使いやすくカスタムしましょう。
僕はCommandキーとReturnキーにしました。
スピーチの声色や速度の調整もできます。
スプレッドシートに文章を入力する
グーグルスプレッドシートに読み上げたい文章を入力します。
iphoneやipadにグーグルスプレッドシートをインストールし、ログインするとスプレッドシートが同期されます。
これでスプレッドシート側の準備は完了です。
BluetoothスピーカーとPCを接続して読み上げる
スピーカーとPCをBluetoothで接続します。
先ほどのスプレッドシートに戻り、読み上げたい文章が書かれているセルを選択します。
OptionキーとEscキー(僕はCommandキーとReturnキーに変更した)を押してみましょう。
スピーカーから音が再生されれば成功です。
スピーカーを好きな場所に設置して、好きな様に文章を読み上げてもらえます。
Bluetoothスピーカーとiphoneを接続して読み上げる
iphoneを使う場合は少し勝手が違います。
まずはiphoneのスピーチ機能を有効にします。
設定 → 一般 → アクセシビリティ → スピーチと進みます。
“選択項目の読み上げ”を有効にすれば準備完了ですが一つ注意点が。
“声”の設定はデフォルトでは”Siri(女性)”なのですが、この状態で読み上げを行うと文章の前に「ボリューム100」が入ってしまいます。
「今のままではいけないと思います」を読み上げて欲しいのに、「ボリューム100今のままではいけないと思います」と。
それを避ける為に”声”を”kyoko”に変更してあげましょう。
これでiphone側の準備は完了です。
iphoneでスプレッドシートを開いて読み上げたいセルをタップして選択します。
指2本を使って、画面上から下へスワイプすると読み上げが開始されます。
これで一つのスプレッドシートを使ってPC、iphone経由での読み上げが成功しました。
スプレッドシートを使う理由
PCであれば文章の選択は容易ですが、iphoneやipadだと一度画面をタップ、その後開始位置と終了位置を決めて選択…
読んで欲しい部分を選択するまでの手数が多くなってしまいます。
スプレッドシートを使えば、セルをタップするだけで文章を選択できますね。
普段使いするのであれば手数は極力減らしましょう。
PCとスピーカーを使った音声案内簡易版の使い所
受付番号札を渡してしまいさえすれば、あとは呼び出すだけです。
冒頭にも述べましたが、そこそこの広さの施設で、呼び出し声が届かないのであればこの方法は有効です。