小学1年生になる我が家の娘は、学校から帰宅するとほぼ毎日のように
動画見たい!youtube見たい!ゲームやりたい!ヒカキン!マリオ!と、欲望を丸出しにしています。
僕としては、ゲームや動画に対してはさほど否定的ではありませんが、宿題もほったらかしでyoutubeやニンテンドースイッチに没頭してしまうのは親として野放しにはできませんよね。
動画・youtube・ゲーム等を、ルール無しに規制することをせず、かつ、子供が自発的に勉強をし始めるような画期的なシステムを考案したので、公開します。
取り入れられる環境の親御さんは是非参考にしてみてください。
目次
学校からの宿題と自宅での予習・復習を分ける
小学1年生の娘にはほぼ毎日宿題が出されます。
宿題といっても小学校低学年なので、国語の漢字プリント1枚とか、算数の計算プリント1枚のように、宿題量は多くありません。
児童館でやろうが、帰宅してからやろうが、宿題プリント1枚程度であれば10~15分もあれば終わらせることができる量ですよね。
子供の言い分としては
宿題やったんだからゲームやったって良いじゃん!となります。
しかし、子供が動画やゲームに費やす時間を考えると、宿題プリント1枚では割りに合わない事が多いかと思います。
そこで親は
ゲームやりすぎだからもうおしまい!もう1時間もやってるよ!といった物差しのない注意の仕方をしてしまいがちです。
しっかりとした根拠を持って、ゲームは(youtube等も)1日1時間などと時間を決めていれば、それは各家庭のルールなので口を挟む話ではありません。
ですが、なんとなくゲームやりすぎてないかな?のような曖昧な判断で子供にゲームやyoutubeをやめるよう言っていませんか?
僕がテレビゲームに否定的でない理由は
- やらないよりやった方が器用になるから
- 文字を読む練習になるから
- 考える力が身につくから
- それによって困難を乗り越える力が身につくから
- etc
などが挙げられます。ゲームでマージャンを覚えた人も少なくないのではと。
子供をゲームやyoutube漬けにしたいのではありません。デメリットだってもちろんありますが、どちらかというとやっても良いんじゃない?くらいのスタンスです。
何が言いたいかというと、宿題は子供にとっての仕事と定義づけをします。
宿題をやったからと言って、それが子供のゲームや動画を楽しむ時間にはなんら影響を及ぼさないと決めます。
では何がゲームや動画を楽しむ時間に影響を与えるかというと、予習・復習です。我が家では国語や算数、右脳を鍛えたりするドリルを使っています。
宿題とは別として、予習・復習ドリルをやる事で、子供はプラスアルファでゲームをやったり動画を見たりする時間を手に入れることができます。
そんなのすでにやってるよ!
まあ落ち着いてください、子供も納得できる細かな仕組み作りが大事なのです。もうちょっと話を掘り下げます。
週に1度子供にゲームコインを渡す
先ほど、宿題と予習・復習は別ものと言いましたが、我が家では週の初めの月曜日、娘にコインを7枚渡しています。
おもちゃのコインでもなんでも良いんですが、宿題という子供の仕事を毎日やる事へのご褒美の意味合いで毎週月曜に7枚渡します。
このコインで何ができるのかというと、コイン1枚を使って子供はゲームor動画を30分間遊べます。
コインは7枚なので、自動的に3時間30分分、1日平均30分のゲームまたはyoutube視聴ができます。
寝る準備や晩御飯のタイミングなど、諸々の関係でコイン使えないタイミングがあったりはしますが、基本的にはコイン使用(30分間のゲームや動画)の権利は子供に譲渡しています。
なので子供が使いたい時にコインを使えるシステムとなっています。
つまり、連続してコインを使ったっていいし(例えばコイン3枚で90分間など)、1日のうちに全部のコインを消費したって、それは子供の自由となります。
しかし、上記のような調子でコインを使いまくった場合、例えば月曜に渡されたコイン7枚を月曜のうちに全部使ってしまえば、残りの火~日曜はゲームも動画も無しですよね?
コインという通貨を払う対価として、ゲームやyoutubeの時間を手に入れることができるという体験を通して
- コインは使ったらなくなる
- もったいないから今はつかわない
のような感情が働きます。
子供といっても色々と理解しているし、理不尽は理不尽と感じています。
ゲームや動画を良く思ってない親御さんは、このコインルールを使うことで、根拠のない注意を回避できるのではないでしょうか。
しかし僕は上述したように、子供がマリオパーティーをやることに対して否定的ではない。
このままのコインルールだと、単に子供からのゲーム時間を奪うだけになってしまいます。
親が有利で子供が不利。これではフェアではないので、親もうれしく、子供もうれしい、まさにwin-winになるようにしなければなりません。
ドリルをやると追加コインがもらえる
根拠もなしにコインの上限を決めてしまってはフェアではないので、コインを入手できる方法も同時に用意しないといけませんね。
毎日の宿題に対しての対価が、月曜に渡されるコイン7枚です。
我が家では、予習・復習に該当するドリル(何でも良い)を5ページやる事でコインを1枚入手可能としました。
コインをどう使うかは自由だし、コインを稼ぎたいなら稼げばよい
ここでいうコインを稼ぐ = ゲーム時間を稼ぐ という意味ですね。
月曜日にゲームコインをたくさん消費してしまったのなら、火曜日にドリルをやって増やせばいいのです。
コインを増やす方法があるので、子供の選択肢は使う、増やす、貯めるの3種類になり、子供のコインやゲームに対する考え方の幅が広がりますよね。
ニンテンドースイッチやヒカキンにもっともっと興じたいのであれば、ドリルをやれば良いのです。
ちなみに、コイン1枚30分 = ドリル30分とはしないほうが良いです。
子供って、やりたくない時はとことんやりたくないので、ドリルを目の前にして1問も解かず30分経過したりします。
すると30分の予習・復習の時間の間、親が子供を監視しないとコインルールが成立しなくなってしまいます。
例えば予習ドリル5ページの内容が簡単で、10分で終わったのなら、それはそれでOK。
少ない予習時間でコインをゲットできた!という、子供の成功体験につながれば勉強に向き合う時間が増えるかもしれません。
コイン獲得のために何ページに設定するかは人それぞれですが、我が家では5ページがベストな感じなので、これでやっています。
また、増やす方法は予習・復習ドリルに限らなくても良いでしょう。
子供の為になりそうな獲得方法を増やしてみる
ドリルに関しては5ページで1コイン獲得としました。
子供の成長に繋がりそうなものがあれば、コインの増やしかたのバリエーションをドンドン増やせばいいと思います。
我が家では英語の発音アプリで、100点の発音を5個取れたらコイン1枚などとしています。
いまの子供は親のスマホを感覚で使えますよね。スマホでyoutubeを見たり等、スマホは子供にとっては身近なガジェットです。
また、大人と違って子供は物事を吸収する力がすごいです。
慣れ親しんだスマホで、子供の段階から英語の発音が身につけば良いなと思い、コイン獲得の項目に英語アプリを追加しました。
コインがもうない!ドリルもやりたくない!
コインルールを採用してから、たまに見かける光景です。ここで親は
ゲームばっかりダメ!何か他のことしなさい!
などと、ゲームや動画以外の何かをしてもらうよう促しますが、ゲームやyoutubeを見る脳になっている子供に響く事はほとんどないのではないでしょうか?
こういった時に、コインを獲得できるほかの選択肢を持つのは有効ですよね。
余談ですが、スイッチにしてもスマホのゲームにしても、コイン1枚で30分としていますが、ピアノの練習ができるアプリを使ってピアノの練習したい!との要望があったら、コイン消費なしにスマホを貸しています。
この場合ピアノの練習 = コイン獲得にはなりませんが、コインを気にせずスマホを使ってピアノの練習をしたりしています。ここらへんは各家庭のバランスですが。
コイン獲得方法は子供の成長や興味に合わせてもう少し増やそうと思っています。
コインを貯めると換金できる
このルールでは、コインは結局のところゲームや動画にしか使えません。
なので、コインが貯まったら換金できるようにしました。
コイン2枚 =100円で換金できます。
一緒に買い物に行ったりすると、ゼリー買いたい!とかラムネ買いたい!などと、子供って欲望丸出しになりますよね?うちはそうです。
ゲームコインを実際の現金に換金できれば、欲しいものは自分で買えます。
スマッシュブラザーズ欲しい!
→ドリル500ページやって貯めなさーい!
→500単語で100点とりなさーい!
極端な話ですが、要はそうです。
コインルール導入後、子供に起こった変化
通貨の概念が芽生えました。
動画見たい!youtube見たい!ゲームやりたい!ヒカキン!マリオ!と、欲望丸出しにならなくなりました。
コインという概念が芽生えたため、際限なくやれるゲーム、際限なく見れるyoutubeからコインを使って見たりプレイしたりするものに変化しました。
残高を確認しながら遊ぶ感覚でしょうか。
これからお金の価値を学んでいくにあたっての手助けにでもなればと思っています。
自主的に時間を守るようになりました。
どういうことかというと、ゲームを開始と同時に子供が自ら30分のタイマーをかけるのですが、タイマーが鳴ったら自分でやめるようになりました。
やめたくない時はもう1回コイン使う!とか言って続けたりしますが、いずれにせよ、時間を意識するようになったと感じます。
他の遊びを探すようになりました。
ゲーム以外をやりなさい!と、親にどやされて探すのではなく、自ら他の遊びを探すようになりました。
ゲーム&youtubeを覚えた子供って、家ではなかなか他の遊びを見つけようとしなかったりしませんか?
コインの残高って子供にとってはかなり重要らしく、しっかりと枚数を把握しています。
残りコインが少ない時は、あえてゲームという選択肢を取らず、パパオセロしよー!とかパパカルタ(トランプとかUNO)しよー!とか誘ってきます。
支度が早くなりました。
夜ごはんの後とか、お風呂の準備などが特に当てはまるかもしれません。
こういうやらなくちゃいけない支度って、子供はテレビ見ながらダラダラ、ゴロゴロしながらダラダラと、なかなか支度が進まないですよね。
夜の隙間時間めがけてゲームしたい!といった強い意志の日などはテキパキと行動しているように感じます。
まとめ
このやり方、僕は良いと考えているので、今も継続中です。
各家庭には各家庭の考え方があると思います。
上述したように、子供って、変な言い方ですが意外と大人なんですよね。
明確でない理不尽なルールを押し付けられるような環境に身を置くと、自分がやられた事を相手にもやってしまうのではないかと思ったりもします。
ゴリ押しで相手をうなずかせるみたいな
コインと残高と換金、全てを理解するにはもう少し時間がかかるかもしれません。
今回ルールを作ったのは僕ではありますが、ルールに則って物事が進んでいるということを少しでも理解してくれれば、理不尽な大人にはならないのかなと。
まあそのようなことをフワフワと考えながら日々を送っています。現場からは以上です。