アマゾンエコーとスマートスピーカーを買ってようやく我が家もIoT化だ!全ての家電を声で操作するぞ!なんて高々と目標を掲げました。
それらを実現してくれるスマートな機器たちが到着しました。
wifiとか個人情報とかを入力して、ようやくスマートリモコンとスマートスピーカーがリンクが完了。
あとは、アマゾンエコーに「アレクサ…」と優しく声をかければ、アレクサが何らかの反応を示してくれるはず。
いざ!
一発目の「アレクサ」が恥ずかしい
もうこれに尽きます。
僕、一人暮らしとかじゃなく、妻子持ち。
機器到着当日の午前中、子供たちは小学校や保育園に行っており、嫁は仕事に行っていたので、まずは急いでアマゾンエコーの設定を7割程度進める事ができました。
この調子で進めていければ昼前くらいにはアレクサの呼び出し段階まで進めそうです。
しかしその日、アマゾンエコーとRS-WFIREX3が届いた日の嫁の帰宅が案外早かった。いつもと比べると1~2時間ほど早い帰宅。仕事が暇だったのでしょうか。
「お、おかえり…」などと平静を装いながら吹き抜けで通じる2階の仕事場から1階の嫁へ挨拶。嫁が1階にいるなかで、残り3割ほど残っているスマート機器の設定を無言で進めます。
右手にPCマウス、左手にiphone、目は設定関連サイトと、スマスピ本体を追います。IoTに向かって一人爆走中で、終始無言の作業。
そして昼時、ようやく設定は終わりました。あとはアマゾンエコーに「ア、ア、アレクサ…」と話しかけるだけです。
が、
言えない。
恥ずかしくて「アレクサ」って呼びかけられない僕。
家をIoT化するぞ!なんて説明してない状況で、いきなり2階で「アレクサ…」と訳がわからない単を呟く僕を嫁はなんと見るでしょう。想像しただけで怖い、よ、呼べない。
ウェイクワードが変更されてた
もう今すぐにでもアレクサと叫びたい状況が続きますが、言えません、アレクサに話しかけられません。1階で昼食を食べている嫁に聞かれるから。
設定も終わって、あとはアレクサを呼び出すだけですが、恥ずかしくて呼べないもんだから、むやみにパソコンでアマゾンエコーの使い方を調べる時間が続きました。
2階からはキーボードの打鍵音、1階からはヒルナンデスの音。
昼食を終えた嫁はヒルナンデスを聞き流しながらiphoneをいじること十数分。その後、洗濯部屋かトイレ(だと推測)に向かいました。
今がチャンス
アレクサを呼ぶチャンスは今しかない。
アマゾンエコーが僕の声を拾ってくれるかどうかは未知数だが、嫁が遠ざかった今呼ばずしていつ呼ぶのか。
PCからmicroUSBで繋がれたアマゾンエコーにこれでもかと顔を近づけ、蚊のなくような声で「ァ、アレクサ…」と呼びかけます。
アレクサは無反応です。僕の声が小さかったのか、AIが僕の声を学習していないからか、マイクの調子とかあるのか等、知識の無い僕は、何が駄目だったのかがわかりません。
「ァ、アレクサ…」
再度、蚊10匹分くらいの声量で呼びかけてもアレクサは無反応。嫌われているのか?
これ以上声量を上げると、洗濯部屋かトイレ(だと推測)にいる嫁に気づかれてしまうので、初の呼びかけ実験を一旦中止にし、代わりにアレクサの使い方をサイトで学ぶ事にしました。
「アレクサ」って呼ぶのが恥ずかしいんだよなぁなどと考えながらスマスピサイトを巡回してると、ウェイクワードは変更できるとのこと。
まじで?これは「アレクサ!」なんて恥ずかしい単語言わなくても、例えば「ちょっと」とか「おーい」の様な、恥ずかしがりな日本男児的向けのウェイクワードを設定すればいいのではないかと考えました。
おーい、テレビつけて → なるほど
おーい、テレビの音さげて → 悪くない
おーい、テレビの音でかいよ → 察してください
おーい、音でかい → 言葉を省略したい
音でかい → 以心伝心、最強
などと考えてて、調べたらウェイクワードはアレクサ、エコー、アマゾン、コンピュータの4種類からしか選べないようでした。まじかよ。
アレクサ、テレビつけて
エコー、テレビつけて
アマゾン、テレビつけて
コンピュータ、テレビつけて
どのウェイクワードを選んでもスマートスピーカー初心者の僕にはハードルが高いと感じました。しいて言うならエコーかなと。短いから。賃貸中古住宅のIoT化、長いウェイクワードは避けたい。
なので、サイトの指示通り、iphoneのアレクサアプリ内のウェイクワード変更画面でワードを変更しようとしたら、すでにエコーにチェックがついてました。
子供はエコーよりアレクサ
ウェイクワードがecho(エコー)に設定されているアマゾンエコーに対して「ァ、アレクサ…」と呼びかけても反応するわけがない。だってエコーだもの。
メルカリで買ったので、前使用者がアレクサからエコーに設定変更していたのかもしれませんが、とにかくウェイクワードはエコーだった。
アマゾンエコーの事を「ァ、ァ、アレクサ…」と呼んでも反応しなかったのは設定が違ったからですが、エコーという名であればエコーと呼べば耳を傾けてくれるはず。
しかし、アレクサではなくエコーだと判明したところで恥ずかしさは消えません。1階と2階で冷戦状態(僕だけ)の中、エコーと呼べないもどかしい状況が続きました。
外での仕事を適当に終わらせ、夕方に子供達を迎えに行き、一緒に帰宅。さっそく子供たちを2階に連れていきました。
そして「エコーって言ってごらん?」と優しく提案。「呼んだら答えてくれるよ!」と。
まだ僕は呼んだ事ないんですが、子供なら恥ずかしさとかそういうのあんまりないだろうと考え、思いっきり子供を利用する方向にシフトしました。
そして、無邪気なこどもはアマゾンエコーに声をかけます。
エコン! → 無視
エーコン! → 無視
エーコーン! → 無視
エコー! → アマゾンエコーが光った
ウェイクワードがechoの場合、子供がエコーと話かけてもあまり聞き取ってくれませんでした(学習するかもしれませんが)
子供が見慣れないおもちゃとして遊び始めてくれたので、僕も、最初からechoの呼び方を知っていたような感じで(初めて)話しかけてみます。
エコー → 光る
1階には嫁もいますが、IoTに詳しい男を演じなくてはいけない使命感もあり、アマゾンエコーが光っているうちに「家電リモコンで音量さげて」と、なるべく失敗しない言い回しで命令してみると、テレビの音量がみごと下がりました。
すごい!と感動する子供。すごい!と感動するも平静を装う僕。
何回かechoと呼んでいるうちに、反応の悪さが気になり始めてきました。子供がエコーと発話する場合、なぜか語尾に「ン」がつくあるあるを発見したのです。
語尾に「ン」がつくあるあるを解消するにはウェイクワードを変えたほうがいいのでは?
残るはアレクサ、アマゾン、コンピュータですが、呼び出しが企業名「アマゾン」だと抵抗があり、コンピュータだと長いなと考え、結局アレクサに変更しました。
「今度はアレクサに名前を変えたよ」再度子供に試してもらうと、アレクサって言い易いのかも、スマートスピーカーの反応がよくなりました。打率8割ほど。
子育て世帯の皆様、ウェイクワードはアレクサ、アレクサです。アレクサに清き一票を。
LINEの読み上げ機能を使ってアレクサを呼ぶ
人の前でアレクサと言うのが恥ずかしい問題はなかなか解消できるものではありません。
ですがアレクサの機能を調べるには発話する必要があります、そんな時は、例えばLINEの読み上げ機能とかを使えば良いですね。
LINEの読み上げ機能はPC版LINEには対応していませんが、スマホで使えます。
LINEのトーク画面に「アレクサ」と入力し、続いて読んでほしい文章を書いて読み上げてもらいましょう。LINEの読み上げ機能でもアレクサはしっかり反応してくれます。
「アレクサ」という単語の後に「、」や「。」を入力する事で、「アレクサ」と文章のあいだに間が生まれ、自然な呼びかけになり、よりスマートスピーカーが反応してくれやすくなります。
空白や改行では間は生まれません。
余談ですが、「、」を100個入力しても間の長さは変わりませんが「。」だと、入力した数に応じて間が長くなります。
どうしても恥ずかしくてアレクサに呼びかけできない、しかしアレクサの機能をもっと知りたいといった面倒くさい性格の方がいれば是非LINEの読み上げ機能を使って、アレクサに呼びかけてみてください。
その際は、誤送信を防ぐべく、自分だけのグループを作っておくことをお勧めします。
現場からは以上です。