ケガしたハトが焼き鳥屋にやってきた!千載一遇のチャンス!

私は日曜も営業する焼き鳥屋で働いており、日曜は僕の出番だったので、いつも通り午後3時位に出勤し、片付け、仕込みなどを済ませ、午後5時位に店の看板の電気をつけた。
誰も来ることなく午後7時を迎えてしまったので、外の様子を見に行く為、内玄関を通って外に出てみた。
特に人が通っている様子はなかったので、店に戻ろうと、内玄関を通り店内に入ろうとしたら、なんか変なのが内玄関にいた。
結構ケガしてるハト。
怪我したハトが玄関にいるYO!
え?いつから?
なんでケガしちゃってるの?
その日は午後3時くらいから店にいたけど、何、最初からいた?それとも営業中にソロリソロリと入ってきた感じ?謎です。
正直怖いのでどうにかしたいのですが、どうしましょうこの状況僕は虫すら触れない臆病者。
こういうのってきっと保健所とかが対応してくれるだろうとひらめいたけど、日曜の午後7時に保健所がやってるわけないので、仕方ないから110番してみた。110番最強。
警察はやっぱり頼りになるなー
警察 「はい、どうしましたか?」
僕 「あのー、飲食店やってる者なんですが、お店の玄関にケガしたハトがいるんですけど、保健所も休みだしどうしたらいいかわかんないので電話してみました」
警察 「なるほど、ではとりあえずそちらに向かいます」
警察来てくれるんだ、なんかすごいなー、ありがとう。
15分ほどで警察の方が到着。
状況を説明し、例もハトを確認してもらいました。
警察 「あー、結構ケガしてますね…ゴミ袋かなんかありますか?」
警察にゴミ袋を2枚渡してみる。
警察の方がおもむろにゴミ袋ごしにハトを捕まえようするとハトもケガをしながら必死に羽をバタバタさせて抵抗するが、結局御用。
ふう、これで一安心…僕はそう思いました。だって焼き鳥屋の内玄関にケガしたハトって…
なんかもう、風評被害?食品偽装?勘違いのもとでしかないこの状況。
ハトは60センチ先の野に放すのが基本
警察の方は捕まえたハトを店入口の前の通路にそっと放し…
警察 「(捕獲したハトは)野に放す事になってますので…」
って言ってきた。
野に放す事になってますので…
本当にハトをそこに放した…
あなた今ハトを放り出した場所、めっちゃ店の玄関の前だし。
内玄関からあなたがハトを放した場所までの距離60センチ位しかないし。
店の玄関の前、野じゃないし。
警察 「こういう形でよろしいでしょうか?」
僕 「はい」
なんかもう「はい」としか言えなかった。
ケガしたハトはなんとか歩きながら闇夜へ消えて行きました。
クルックーはいったいどこへ
心の中で秘かに名前をつけていたハト「クルックー」。
もしかしたら隣の扉あけっぱのカラオケスナックに入っていったのかと思い、そこのママに聞いてみたら「うちには来てないよー!」って言われた。なんか酔っぱらったお客さん探ししてるみたい。
クルックーはいったいどこへいってしまったのだろうか。
おわり