「まぁまぁまぁ!!」
「どうぞどうぞどうぞ!!」
「いやいやいやー!!」
とまあ、よくわからない言葉を並べながら注がれていくお酒。
気の知れた友人との飲み会でなければ、必ずと言っていいほど誰かにお酌をしないといけない場面がある。
お酌合戦は、基本「お酌する側」と「お酌される側」
飲み会での「お酌合戦」は、基本「お酌する側」と「お酌される側」であるが、この役回りは交互に自分の身に降りかかってくる。中間管理職あたりは大変だろう。平成のお酌合戦の開戦の狼煙。
まず誰かが気を使って最初に「お酌」し始める。
すると「お酌」の波は横へ広がり、前へと広がる。
そして「お酌」された者は「お酌」をし返してあげないといけない。
乾杯が始まり、乾いた喉に小さなコップに注がれたビールを3秒で流し込み、すかさず拍手。
着座と同時にやることと言えば隣の人への「お酌」である。
右の人に「お酌」を終えると「お酌」を返される。
左の人の様子を見てみると、更に左にいる人と「お酌合戦」をしているようなので問題なし。
さて飲もうかと思ってふとテーブル越しの前の人を見ると、「お酌合戦」に参加できていない人がいるじゃないか。
両隣が更に隣の人とお酌をしあってしまった為、真ん中があぶれるパターンである。
慌てて前の人へ「お酌」し、自分が飲める番が来る。
飲むペースは人それぞれであるが、「お酌合戦」はだいたい15分もあれば収束する。
けどこれ…
めんどくせーめんどくせー!!
めーんどーくせーーー!!!!!
「お酌」をするからし返されるのである。
「お酌」してる姿を見ていると、自分のコップが空になっても、手酌せずに誰かに気づいてもらうまで待ってないといけない空気が漂う。
酒のませー酒のませー!!
さーけのーませーーー!!!!!
飲み会とは。
普段会えない人や、苦手な人と交流を図る事ができる場であり、「飲む」「食べる」という事自体が本来の目的ではない。酒を飲む機会などたくさんあるので、こういった席では「食べない飲まない」の精神で臨むのがいいでしょう。
はぁーー?
飲み会で酒飲まない?めし食わない?そんな精神状態にならないといけないのか飲み会というのは。
それならいっその事「触れてはいけない料理と酒を囲いながら会話をする会」に改名してください。
大事なのかもしれません。
お酌を嫌う僕に出世は見込めません。
なので乾杯早々にハイボールに切り替えて「お酌」から遠ざかるような立派な人間になれるよう努力します。
地球はそれでも青かった